ちがう世界?
エッセイ

text:谷屋

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アートとは何か?を探るのがartdropsの主な目的なのですが、
みなさん、どんなときにアートを感じますか。

アートを感じる瞬間は、何も作家さんの作品を観たときだけに限らないのかもしれない。例えば外国の景色やデコレーションの見事なケーキを見ても「アートだ」って感じるときはあるものです。




私にとって「アートだ」って感じるとき共通しているのは、自分の中で凝り固まっているものをぶち壊してくれる感覚、壁をなくすもの、それまでのルールを無意味なものにしてしまうこと。感情をひっくり返してくれるもの。つまり、別世界を感じさせてくれるということかもしれない。
以前、美術業界の人が言っていたことで「そうだよなあ」と思ったのは、「いろんなアーティストやその作品を知れば、いろんなことをしている人がいて、世の中に価値観はひとつじゃないんだってことがわかる」というもの。

いじめ問題、自殺問題、いろいろ取り沙汰されるときにおこがましくも考えるのは、みんな逃げ道がないんじゃないかな、ということ。学校とか会社とか、自分対世界が、決められたその場所しかない。どこにも行けないし、どこかに行く方法も知らないし、教えてももらえないんだろうな、と。(あくまで外側からの意見。当事者の人は本当にそれどころじゃないですもんね…)。

そんな中でアートはひとつの逃げ道になり得ると思う。こんな世界もあるんだって思うことで脱皮できるんじゃないかなあ。作品を観てると現実逃避に近い感覚にもなるし。
それは本でも音楽でも映画でも同じですね。

アートは求めれば出会えるし、求めない人は無理に出会う必要はないんじゃないかとも思うけど、やっぱりできれば知ってほしいなって思うのは、私的には、世界がひとつじゃないっていう体験=“おもしろい”ってことを共有したいと思うから? かも。

余計なお世話といわれればそれまでですけど。
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by art-drops | 2007-01-12 20:29 | レポート
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